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さいたま市北区「プラザノース」で開催中。初心者が安心して通えるサックス教室。
バップライフサックス教室 代表の髙橋浩明です。
秋が深まり、次第に夜の時間が昼よりも長くなってきたことが実感できる季節になってきました。ジャズスタンダードの中には季節によって演奏される頻度が多くなる曲が多数存在します。今回取り上げるスタンダードの定番曲「枯葉(Autum leaves)」は秋の季節に演奏される代表的な曲です。
プレイヤーの方々にとっても「枯葉」はブルースに次いで最初にJAZZで行うアドリブの素材としてうってつけの曲で、その存在は今も昔も変わりはありません。様々なアーティストがこの名曲をカバーしているのですが果たして!JAZZ初心者にお薦めのバージョは?・・・・そんな疑問にお応えして、私の独自の視点でスローテンポ、ミディアムテンポ、ファストテンポに分けて3パターンをご紹介させていただこう思います。
先ずご紹介したいのは、スローテンポの代名詞。キャノンボール・アダレイのリーダーアルバム
「サムシング・エルス(Somethin’Else)」の一曲目に収録されているバージョンです。https://youtu.be/CpB7-8SGlJ0
このアルバムは事実上、マイルスのリーダーアルバムです。何とも言えない陰影を醸し出した雰囲気はマイルスのトランペットが入って一層深まってきます。テーマに続いて展開されるキャノンボールとマイルスのインプロビゼーション(ソロ)の音数を比較してみてください!サム・ジョーンズのピアノは温かみのある素敵な音で癒されます。
続いてご紹介するのは2人のテナーサックス奏者が奏でる躍動感あふれるバージョンです。アルバムタイトルはその名も「ボス・テナーズ」https://www.youtube.com/watch?v=5hwCN-6133Y
ジーン・アモンズとソニー・スティットは1950年初頭からタッグを組んで演奏をしていて人気を博していました。サックス奏者、とりわけテナーサックス奏者にとっては正にお手本となる名演です。
私のメインの楽器がテナーサックスであったこともあり、何度も2人のプレイを楽譜を見ながら聴き、練習をしていました。同じ楽曲とは思えない程、2人の個性が際立つ音色の違い、楽曲に対するアプローチの違いなども、聴き所の一つです。
最後はピアノトリオのこのバージョン。ビルエバンストリオの「ポートレート・イン・ジャズ」の一曲目に収録されている、軽快なファストテンポで演奏されているお洒落な枯葉です。https://youtu.be/r-Z8KuwI7Gc
私がジャズを志した時、最初に師事した方からの勧めで「枯葉」の代名詞的名演であるこのアルバムを購入しました。ピアノトリオの新しいタイプのスタイルを確立したビル・エバンストリオの「枯葉」は、駆け足で人生を歩んだ彼の人生そのものの様な演奏。3人の奏者が語り合っている様子を是非ともお楽しみください。
枯葉にはご紹介しきれない程の名演。例えばサラ・ボーンのhttps://youtu.be/FFUsj_1dwKg
が、存在しますのでこの秋に!ご自身でお気に入りの「枯葉」を見つけてみては?いかがでしょうか?
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